― 医師の意見書と一緒に説明文を添付して提出する ―

補装具の申請では、
申請書と医師の意見書がそろっていても、

  • 申請時期は適切か
  • なぜ今必要なのか
  • 判断の根拠は何か

といった点について確認され、
手続きが一時的に止まってしまうことがあります。

とくに、

  • 就学準備としての申請
  • 年度末〜年度初めにかかる申請
  • 高額・特殊な補装具の申請

こうしたケースでは、
申請書類と一緒に説明文を添付することで、申請がスムーズに進むことがあります。


なぜ説明文を添付するとよいのか

区役所の窓口では、
制度を正しく理解したうえで、客観的に判断を行う必要があります。

一方で、

  • 医師の意見書は専門的な表現が多い
  • 保護者の説明は、口頭だけだと伝わりきらないことがある
  • 担当者が途中で変わる場合もある

といった事情もあります。

そこで説明文を添付すると、

  • 申請の背景や目的が整理される
  • 医師意見書の読み取りポイントが明確になる
  • 上司や審査担当に回す際の資料として使いやすくなる

結果として、
「何度も説明する」「判断が先送りになる」状況を防ぎやすくなります。


説明文は必須書類ではない

まず前提として、
説明文は必須書類ではありません。

ただし、

  • 申請時期が判断の分かれやすい場合
  • 「本当に今必要?」と確認されそうな場合
  • 自治体ごとの裁量が大きい制度の場合

こうしたケースでは、
説明文があることで不利になることはなく、
判断材料として歓迎されることが多いと感じています。


説明文に書くべき内容

説明文は、

  • A4・1枚
  • 感情的な表現は入れない
  • 事実と必要性を整理する

この3点を意識すると、読みやすくなります。

① 申請の趣旨

  • 障害児の補装具費支給申請であること
  • 就学後の学校生活・日常生活を見据えた補装具であること

② なぜ「今」申請が必要なのか

  • 入学後すぐの使用を想定していること
  • 入学後に申請した場合、使用開始が遅れる可能性があること
  • 使用が遅れることで生じうる生活・学習上の不利益

※「学校が始まってから必要」ではなく、
**「学校が始まる時点で必要」**であることを整理します。

③ 医師意見書との関係

  • 医師意見書により、補装具の必要性が示されていること
  • 使用時期や、代替が難しいことについて記載があること

説明文は、医師意見書を補足する資料という位置づけです。

④ 就学準備としての位置づけ

  • 現時点では就学前だが、就学後の使用を前提とした申請であること
  • 現在の生活状況・障害特性から、必要性が明確であること

⑤ 前例がある場合の表現

  • 同様の就学準備として、年度末に支給決定された例があると聞いていること
  • 本件についても、制度趣旨に照らしてご検討いただきたいこと

※「要求」ではなく、
「確認・相談」の表現にとどめるのがポイントです。


説明文を添付してよかったと感じた点

  • 担当者へ補装具の必要性の理解が得られやすい
  • 「再検討するため申請承諾の時期が遅れます」と言われずに済んだ
  • 担当者が変わっても話が通じやすい
  • 追加説明を求められにくい

といった点でした。

「必要だから申請している」
その前提を、冷静に・丁寧に伝える手段として、
説明文はとても有効だと感じています。


まとめ|説明文は「申請を助ける補助資料」

  • 説明文は必須ではない
  • しかし、就学準備や時期が争点になりやすい申請では強い味方になる
  • A4・1枚で十分
  • 医師意見書とセットで考えると効果的

補装具の申請は、制度を正しく利用し、必要な支援を受けるための手続きです。
説明文は、その背景や必要性を整理して伝えるための、補助的な資料のひとつです。
「特別なお願い」をするのではなく、必要な支援を制度に沿って適切に受けるために、
説明文はその前提を丁寧に共有する手段として活用できます。