実際に見学へいったことで支援級には種類があることを初めて知りました。

この記事では、

  • 支援級(特別支援学級)とは何か
  • 支援級にはどんな種類があるのか
  • なぜ多くの学校で「知的学級」「情緒学級」が中心なのか

について、制度と実情をもとに、できるだけ分かりやすくまとめます。


支援級(特別支援学級)とは?

支援級(正式名称:特別支援学級)とは、
障害や発達の特性などにより、通常級での学習や集団生活に配慮が必要な子どもが、少人数で学ぶための学級です。

学校教育法に基づく制度で、
小学校・中学校・高等学校に設置されています。

支援級の主な特徴は、

  • 少人数で落ち着いた学習環境
  • 一人ひとりに合わせた学習内容・進度
  • 学習面だけでなく、生活面・行動面の支援も重視

支援級は「できる・できない」で分ける場所ではなく、
その子が学校生活を送りやすくするための環境調整の一つと考えるとイメージしやすいです。


支援級の対象となる子

支援級の対象は、主に次のような困りごとや特性がある子どもです。

  • 知的障害
  • 自閉症・情緒障害・発達障害
  • 言語障害
  • 難聴・弱視
  • 肢体不自由
  • 病弱・身体虚弱

※どの支援級が設置されているか、どの程度の支援が受けられるかは、
自治体や学校によって大きく異なります。


① 支援級の主な種類

支援級は、障害の種別ごとに設置されるのが原則です。
ここでは、小学校でよく見られる支援級の種類を紹介します。


【1】知的障害特別支援学級(知的クラス)

対象

  • 知的発達に遅れがある子
  • 学年相当の学習内容をそのまま進めることが難しい子

学習の特徴

  • 学年にとらわれないカリキュラム
  • 読み書き・数の基礎
  • 時計・お金・買い物など、生活に結びつく学習が中心

生活面の支援

  • 身辺自立(着替え、持ち物管理など)
  • 集団行動の練習
  • 将来の生活力を意識した指導

📌 ポイント

  • 成績評価は文章評価・観点別評価が中心
  • 通常級と同じ教科書を使わないことも多い

【2】自閉症・情緒障害特別支援学級(情緒クラス)

※「情緒障害学級」「自閉症情緒学級」など、名称は地域により異なります。

対象

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • ADHD
  • 不安障害、場面緘黙など
  • 知的発達に大きな遅れはないが、集団生活が難しい子

学習の特徴

  • 基本は学年相当の学習内容
  • 少人数・静かな環境などの環境調整
  • 予定の見える化など、見通しを持たせる支援

生活・行動面の支援

  • 感情のコントロール
  • 対人関係や距離感の練習
  • パニックや不安への対応

📌 ポイント

  • 「勉強ができないから情緒」ではない
  • 困りごとの中心は、集団・対人・行動面
  • 通常級との交流が比較的多い傾向

【3】言語障害特別支援学級

対象

  • 発音の誤りが強い
  • 吃音(どもり)
  • 言葉の理解や表現に大きな困難がある

実際の運用

  • 支援級として常設されることは少なめ
  • 多くは「通級による指導」で対応
  • 設置されていない自治体も多い

【4】弱視特別支援学級

対象

  • 視力に障害があり、通常の教材が使いにくい子

支援内容

  • 拡大教材
  • ルーペやICT機器
  • 視覚補助具の活用

対象

【5】難聴特別支援学級

  • 軽度〜中等度難聴
  • 補聴器・人工内耳を使用している子

支援内容

  • 座席や教室環境の配慮
  • 聞き取り・発音の支援
  • 教員の難聴理解

※難聴も、通級で支援されることが多い分野です。


【6】肢体不自由・病弱・身体虚弱学級

対象

  • 身体に障害がある
  • 医療的ケアや体調への配慮が必要な子

実際

  • 小学校での設置数は少なめ
  • 特別支援学校を選択するケースも多い

② 実際の学校ではどう分かれている?

実際の小学校では、次のような形が多く見られます。

  • 知的クラス:1学級
  • 情緒クラス:1〜2学級
  • その他の障害種別:通級で対応

つまり、

  • 支援級の中心は「知的」と「情緒」
  • それ以外は通級や特別支援学校と併用

という自治体が多いのが現状です。


③ 支援級は新しく設置されることもある

支援級は、最初からすべての学校にそろっているわけではありません。
児童の実態や地域のニーズに応じて、新たに設置(新設)されることもあります。

例えば、

  • 情緒学級の希望者増加により増設
  • これまで無かった知的学級を新設
  • 弱視・難聴学級を拠点校として設置

などの事例もあります。

ただし、新設の判断は

  • 対象児童数
  • 継続的なニーズ
  • 教員や設備の確保

などを踏まえ、自治体(教育委員会)が行います。


④ なぜ「知的学級」と「情緒学級」が中心なのか

● 対象児童数が多く、継続的なニーズがある

知的発達の遅れや発達障害による困りごとは、
どの地域にも一定数見られます。
そのため学級として成立しやすく、維持しやすいのです。

● 学校生活全体への影響が大きい

学習・集団行動・生活面など、
一日の多くの場面で支援が必要になることが多く、
通級だけでは対応が難しいケースがあります。

● 通級で対応する障害もある

言語障害・難聴・弱視などは、
教材調整や専門的支援で対応している場合が多く、
学級を新設せず通級で支援されやすい分野です。

● 教員配置・運営の現実的な理由

知的・情緒学級は前例や研修体制が整っており、
自治体として運営しやすいという背景もあります。


まとめ

  • 支援級は、子どもの特性に合わせて学ぶための制度
  • 種類は複数あり、設置状況は自治体ごとに異なる
  • 知的・情緒学級が中心なのは、人数・支援の必要性・運営面の理由
  • 支援級は新設されることもあり、就学相談で相談が可能

就学先を決める際に、どういったところなのか情報を集めてみてください。